- アイリーア硝子体内注射液(バイエル)
- 網膜中心静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫の適応が追加
- 網膜中心静脈が閉塞することで血管内皮増殖因子(VEGF)が増加し、その影響で黄斑浮腫が生じるとされています。で、抗VEGF因子であるアイリーアを投与することで症状の改善がみられるということです。
- バイエルのプレスリリース
- アナフラニール(アルフレッサ)
- ナルコレプシーに伴う情動脱力発作の適応が追加
- 公知申請で追加になってます。(実際には以前から適応外がかなりあったようですが)
- アルフレッサファーマのプレスリリース
- アバスチン(中外)
- 卵巣癌の適応が追加
- カルボプラチン+パクリタキセルにベバシズマブ(アバスチン)併用、カルボプラチン+パクリタキセル終了後ベバシズマブのみ継続で(ヘバシズマブを投与しない群に比べ)無増悪生存期間の延長が見られたとの事です。
- 中外のプレスリリース
- パキシル(グラクソスミスクライン)
- 外傷後ストレス障害(PTSD)の適応が追加
- 公知申請で追加になってます
- グラクソのプレスリリース
- ファルモルビシン(ファイザー)
- 肝癌に対する肝動脈化学塞栓療法の適応が追加
- リピオドールとの併用で冠動脈化学塞栓療法をおこなうことが公知申請で追加になりました。
- ファイザーのプレスリリース
- 注射用オノアクト(小野)
- 心機能低下時の心房細動、心房粗動に対する適応が追加
- 即効性β1遮断薬ということになります。低用量から徐々に投与することで、心拍数を下げることができるけれど、過度に心機能の抑制をおこさないということができるとされています。
- 小野のプレスリリース
- トピナ(協和発酵キリン)
- 小児への適応が追加
- 二歳以上の小児の患者さんについて使用可能になりました。
- 協和発酵キリンのプレスリリース
2013年11月30日土曜日
11月22日の適応追加の件
11月22日付けで適応追加が出ていますので取り急ぎまとめておきます。
追加申請関係のまとめ(11月分)
まだ、出していなかった適応追加関連のプレスリリースです。
11月14日
11月14日
- 塩酸バンコマイシン点滴静注用
- バンコマイシンに感性のメチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌を起因菌とする敗血症、感染性心内膜炎、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、骨髄炎、関節炎、腹膜炎、化膿性髄膜炎及びMRSA又はMRCNS感染が疑われる発熱性好中球減少症に対する適応について公知申請(塩野義製薬)
11月28日
- パリエット
- 低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制の適応追加
- パリエット5mg錠の追加申請(エーザイ)
- 新規に出てくる5mg錠は消化管潰瘍抑制のみの適用になりそうな予感がします
- アフリベルセフト硝子体内注射液
- 病的近視における脈絡膜新生血管(mCNV)
- 異常な血管新生が起こっているのを抑制する働きで症状の進展を抑えることになるものと思われます(バイエル)
2013年11月9日土曜日
承認申請関係のまとめ
溜まっていた承認申請関係のプレスリリースをまとめておきます。
- 9月26日
- ヒブワクチンの製造販売承認を申請
- ノバルティスから導入したヒブワクチンの製造承認を行ったとのプレスリリースが出ています。(武田)
- 9月27日
- ビクトーザの適応拡大を申請
- 今の単剤又はSU併用から2型糖尿病へ変更する旨申請したとのことです。DPP-4阻害薬とGLP-1作動薬以外の併用がOKになる見込みです。(ノボ)
- 9月30日
- ネクサバールの甲状腺癌に対する適応の追加を申請
- (放射性ヨウ素による治療に抵抗性のある)局所進行又は転移性の甲状腺癌の適応追加で申請を行ってというプレスリリースが出ています。(バイエル)
- 9月30日
- 骨髄繊維症の治療薬の製造販売承認を申請
- ルキソリチニブ(JAK1/JAK2を標的とするチロシンキナーゼ阻害剤)を骨髄繊維症の治療薬として製造承認を行ったというプレスリリースが出ています。(ノバルティス)
- 10月7日
- 血友病インヒビター治療用製剤の製造販売承認を申請
- 血友病患者さんへ凝固因子を投与していくうちに、凝固因子に対する抗体を産生して凝固因子の効果が低下することがあります。そのようなときに使用する国産初の凝固因子製剤の製造承認申請をおこなったとのことです。(化血研)
- 10月7日
- ALK陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌治療薬の製造承認を申請
- ALK陽性の小細胞肺癌(患者全体の2~5%)において非常に効果が見られた経口ALK阻害剤の製造承認を行ったというプレスリリースです。(中外)
- 10月10日
- 新規作用機序の高眼圧治療薬の製造承認を申請
- RHOキナーゼ阻害薬ということになります。房水流出を促進してやって眼圧を下げる作用があるとのことです。(興和)
- 10月15日
- SGLT2阻害薬(エンパグリフロジン)の製造承認を申請
- 6剤目のSGLT2阻害薬の製造承認が申請されました。SGLT2阻害薬に関してはたぶん、これで全部承認申請がおこなわれたはずです。(イーライリリー・ベーリンガー)
- 10月24日
- メトグルコの小児適応追加の申請
- 小児2型糖尿病に対してメトグルコが使えるよう適応追加の申請を行ったとのことです(大日本住友)
- 10月31日
- アリセプトへレビー小体型認知症に対する適応の追加を申請
- レビー小体型認知症に対する適応追加を申請したとのことです。
- 個人的にはまだ適応がなかったのかというかんじですね。(エーザイ)
- 11月6日
- インターフェロンとリバビリンが不要なC型肝炎治療薬の製造承認を申請
- C型肝炎の治療の場合、今まではインターフェロンとリバビリンをベースとしてここに足しこむという薬しかありませんでしたが、この薬は経口単剤のみで治療可能とされています。(ブリストル)
- 11月8日
- バルトレックスの小児用法・用法の追加を申請
- 造血幹細胞移植の際の単純ヘルペス発症予防と単純疱疹・帯状疱疹・性器ヘルペスの再発抑制の小児用法・用量の追加申請を行ったとのことです。(グラクソスミスクライン)
少しサボっていた間にかなり申請が上がってましたね。
2013年11月7日木曜日
9月20・27日の新規申請・適応追加等
いろいろありまして更新が滞っておりますが、とりあえずメモを上げておきます。
9月20日分
9月20日分
- アゾルガ配合懸濁性点眼液(日本アルコン)
- ブリンゾラミド+チモロール(エイゾプト+チモプトール)
- 緑内障・高眼圧症(他の緑内障治療薬で効果不十分な場合)
- 1日二回1回一滴
- アブストラル舌下錠100μg・200μg・400μg(協和発酵キリン)
- 製造販売承認取得のプレスリリース
- フェンタニルクエン酸塩
- 強オピオイド鎮痛剤を定時投薬中の癌患者の突発痛
- 1回最大800μg、投与後2時間以上あけて再投与可、1日四回まで
- アレジオン点眼液0.05%(参天製薬)
- 製造販売承認取得のプレスリリース
- エピナスチン
- アレルギー性結膜炎
- 1日四回(朝・昼・夕・寝る前)点眼
- ウルティブロ吸入用カプセル(ノバルティス ファーマ)
- 製造販売承認取得のプレスリリース
- グリコピロニウム+インダカテロール(シーブリ+オンブレス)
- 慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎、肺気腫)の気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解
- 1日一回一カプセルをフリーズヘラーを使って吸入(できるだけ一定の時間帯に吸入すること)
- オブリーン錠120mg(武田薬品)
- 製造販売承認取得のプレスリリース
- セチリスタット(リパーゼ阻害薬)
- 肥満症(二型糖尿病及び脂質異常症で、食事療法・運動療法を行ってもBMI が25kg/m2 以上の場合に限る)
- 1日三回毎食直後に一錠ずつ
- カドサイラ点滴静注用100mg・160mg(中外製薬)
- 製造販売承認取得のプレスリリース
- トラスツズマブ エムタンシン(トラスツズマブ(抗HER2ヒト化モノクローナル抗体)へDM1(チューブリン重合阻害作用のある抗癌剤)を結合させたもの)
- HER2 陽性手術不能又は再発乳癌
- 1 回 3.6mg/kgを3週間間隔で点滴静注する。
- コンプラピン配合錠(サノフィ)
- 製造販売承認取得のプレスリリース
- クロピドグレル+アスピリン(プラビックス75mg+バイアスピリン100mg)
- PCI(経皮的冠動脈形成術)が適応される急性冠症候群・安定狭心症・陳旧性心筋梗塞
- 1日一回一錠
- ゼプリオン水懸筋注25mg・50mg・75mg・100mg・150mgシリンジ(ヤンセンファーマ)
- 製造販売承認取得のプレスリリース
- パリペリドンパルミチン酸エステル(パリペリドン(インヴェガ)の持続性注射剤)
- 統合失調症
- 初回150mgを三角筋内に投与、一週間後に100mgを三角筋内に投与、その後月一回維持用量として75mgを三角筋内または臀部筋内に投与。維持用量は25㎎から150mgの間で適宜増減
- タプコム配合点眼液(参天製薬)
- 製造販売承認取得のプレスリリース
- タプルプロスト+チモロール(タプロス+チモプトール)
- 緑内障・高眼圧症
- 1日一回一回1滴
- ダットスキャン静注(日本メジフィジックス)
- 製造販売承認取得のプレスリリース
- イオフルパン(ドパミンコントローラへ高い親和性あり)
- パーキンソン・レビー小体型認知症におけるドパミンコントローラシンチグラフィー
- 脳内のドパミンコントローラの分布をSPECTを使って画像化できるようになります
- ビンダケルカプセル20mg(ファイザー)
- タファミジスメグルミン
- トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチーの末梢神経障害の進行抑制
- 1日一回一回1カフセル
- オーファンドラック(国内の対象患者が100人程度)です
- フルティフォーム50エアゾール56吸入用・125エアゾール56吸入用・50エアゾール120吸入用・125エアゾール120吸入用(杏林製薬)
- 製造販売承認取得のプレスリリース
- フルチカゾンプロピオン酸エステル+ホルモテロール(フルタイド(ステロイド)+オーキシス(β刺激薬))
- 気管支喘息(吸入ステロイドと長時間作動型吸入β2刺激薬の併用が必要な場合)
- 通常、成人には、フルティフォーム50エアゾールを1回2吸入、1日2回投与する。なお、症状に応じてフルティフォーム 125 エアゾールを 1 回2~4 吸入、1日2 回投与する。
- ホルモテロールの量は共通(一回吸入で5μg)で、フルチカゾンプロピオン酸エステルの量が違う2規格(一回吸入で50μgと125μg)があります。
- プレミネント配合錠HD(MSD)
- 製造販売承認取得のプレスリリース
- ロサルタン+ヒドロクロロチアジド(ニューロタン100mg+ニュートライド12.5mg)
- 高血圧症
- 1日一回一回1錠
- 今までのプレミネント(ロサルタン50mg+ヒドロクロロチアジド12.5mg)は名称変更でプレミネントLDとなります。
- ユニタルク胸膜腔内注入用懸濁剤4g(ノーベルファーマ)
- タルク
- 悪性胸水の再貯留抑制
- 通常、成人には、本剤(4g/バイアル)を日局生理食塩液50mLで懸濁して、胸膜腔内に注入する。
- レルベア100エリプタ14・30吸入用・レルベア200エリプタ14・30吸入用(グラクソ・スミスクライン)
- 製造販売承認取得のプレスリリース
- フルチカゾンフランカルボン酸エステル+ビランテロールトリフェニル酢酸塩(アラミスト(ステロイド)+新規のβ2刺激薬)
- 気管支喘息(100エリプタ・200エリプタ)・COPD(100エリプタのみ)
- 1日一回一回1吸入
- ビランテロールの量は共通(1吸入で25μg)、フルチカゾンフランカルボン酸エステルの量か違う2規格(1吸入で100μgと200μg)があります。
- 注射用レザフィリン100mg(Meiji Seikaファルマ)
- 適応追加承認取得のプレスリリース
- 悪性脳腫瘍に対する適応が追加になってます
9月27日
- ソブリアードカプセル100mg(ヤンセンファーマ)
- 製造販売承認取得のプレスリリース
- シメプレビル
- セログループ1(ジェノタイプⅠ(1a)又はⅡ(1b))のC型慢性肝炎(HCV RNAが高値の未治療患者の場合又はインターフェロンを用いた前治療が無効再燃した場合)
- 1日一回1錠を内服(インターフェロン+リバビリンを併用、ゾブリアードカプセルは12週まで)
- プロテアーゼ阻害による直接作用型抗ウイルス薬ということになります。先行しているテラビックが皮膚障害の関係で使いにくいため、一気に置き換わってくるものと思われます。
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