遅くなりましたが、5月度の承認関係まとめです。
薬局関係ならアサコールの寛解期の1日1回2,400mg食後服用の用法は要注意ですね。
ザーコリカプセル200mg・250mg
適応
- ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
- ROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
用法・用量
通常、成人にはクリゾチニブとして1回250mgを1日2回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
ROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発非小細胞肺癌に対する適応が追加になっています。
テリボン皮下注用56.5μg
適応
骨折の危険性の高い骨粗鬆症
用法・用量
通常、成人には、テリパラチドとして56.5μgを 1 週間に 1 回皮下注射する。なお、本剤の投与は24ヵ月間までとすること。
今までの72週までの制限が24か月に延長になっています。
アサコール錠400mg
適応
潰瘍性大腸炎(重症を除く)
用法・用量
通常,成人にはメサラジンとして1日2,400mgを3回に分けて食後経口投与するが、寛解期には,必要に応じて1日1回2,400mg食後経口投与とすることができる。活動期には,1日3,600mgを3回に分けて食後経口投与する。なお,患者の状態により適宜減量する。
寛解期の一日1回まとめ服用が承認されています。
一日3回服用との間に非劣勢が証明できたとのことです。
ゾシン静注用2.25・4.5・静注用バッグ4.5
適応
- 一般感染症
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適応症
敗血症、深在性皮膚感染症、びらん・潰瘍の二次感染、肺炎、腎盂腎炎、複雑性膀胱炎、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、胆管炎
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適応菌種
本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、緑膿菌、アシネトバクター属、ペプトストレプトコッカス属、クロストリジウム属(クロストリジウム・ディフィシルを除く)、バクテロイデス属、プレボテラ属
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- 発熱性好中球減少症
深在性皮膚感染症、びらん・潰瘍の二次感染に対する適応が追加になってます。
カイプロリス点滴静注用10mg・40mg
適応
再発又は難治性の多発性骨髄腫
用法・用量
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レナリドミド及びデキサメタゾン併用の場合
通常、成人には1日1回、本剤を1、2、8、9、15及び16日目に点滴静注し、12日間休薬する。この28日間を1サイクルとし、12サイクルまで投与を繰り返す。13サイクル以降は、1日1回、1、2、15及び16日目に本剤を点滴静注し、12日間休薬する。本剤の投与量はカルフィルゾミブとして、1サイクル目の1及び2日目のみ20mg/m2(体表面積)、それ以降は27mg/m2(体表面積)とし、10分かけて点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。
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デキサメタゾン併用の場合
通常、成人には1日1回、本剤を1、2、8、9、15及び16日目に点滴静注し、12日間休薬する。この28日間を1サイクルとし、投与を繰り返す。本剤の投与量はカルフィルゾミブとして、1サイクル目の1及び2日目のみ20mg/m2(体表面積)、それ以降は56mg/m2(体表面積)とし、30分かけて点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。
レナリドミド併用のレジメンしかなかったのですが、非併用のレジメンもOKになりました。
腎機能が落ちている場合にも使いやすくなってます。
レミケード点滴静注用100
適応
- 関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)
- ベーチェット病による難治性網膜ぶどう膜炎
- 尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症
- 強直性脊椎炎
- 腸管型ベーチェット病、神経型ベーチェット病、血管型ベーチェット病
- 川崎病の急性期
- 次のいずれかの状態を示すクローン病の治療及び維持療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)
- 中等度から重度の活動期にある患者
- 外瘻を有する患者
- 中等症から重症の潰瘍性大腸炎の治療(既存治療で効果不十分な場合に限る)
クローン病において、通常の5mg/kg 8週毎では効果が弱い患者さんに対して10mg/kg 8週毎での投与が認められています。ただ、それでも効果が8週続かない患者さんがいらっしゃいます。
今回通常の5mg/kg 8週毎では効果が弱い場合5mg/kg 4週毎での投与が可能となりました。