2012年4月20日金曜日

2012年3月承認の新規医薬品

3月30日付で新規医薬品の承認が上がっています。


アポカイン皮下注30mg(アポモルヒネ塩酸塩)
協和発酵キリン
適応:パーキンソン病におけるオフ症状の改善(レボドパ含有製剤の頻回投与及び他の抗パーキンソン病薬の増量等を行っても十分に効果が得られない場合)
用法・用量:パーキンソン病におけるオフ症状の発現時に皮下投与する。通常、成人にはアポモルヒネ塩酸塩として1回1mg から始め、以後経過を観察しながら1回量として1mgずつ増量し、維持量(1回量1~6mg)を定める。その後は、症状により適宜増減するが、最高投与量は1回6mgとする。
自己注射が可能な製剤なのですが、用量の調節は医療機関で行い患者さんでは変更できないようにすることになっています。
内科的にいろいろやったけどOFF症状がどうしても改善できない場合に使用されるような位置づけになりそうです。
キックリンカプセル250mg(ビキサロマー)
アステラス製薬
適応:透析中の慢性腎不全患者における高リン酸血症の改善
用法・用量:一回500mgを一日三回食直前に投与。以降症状により適宜増減するが最高用量は一日7,500mgまで
ザーコリカプセル200mg・250mg(クリゾチニブ)
ファイザー
適応:ALK 融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
用法・用量:一回250mgを一日二回投与。患者の状況により適宜増減可 
使用する際にはALK融合遺伝子陽性を必ず確認する必要があります。
ALK 融合遺伝子陽性の割合は非小細胞癌全体の3~5%とされていますが、奏効率が非常にいいようです。
ビデュリオン皮下注用2mg(エキセナチド)
イーライリリー
バイエッタの週一回バージョンです。バイエッタを除放製剤にしたものになります
ブレーザベスカプセル100mg(ミグルスタット)
アクテリオン
ニーマン・ピック病C型の治療薬になります
オーファンドラックで国内の対象患者は16名確認されているとのことです。
ブルモザイム吸入液2.5mg(ドルナーゼ アルファ)
中外製薬
嚢胞性線維症の治療薬になります
オーファンドラックで年間の発症数は10~15例程度とされています
ポテリジオ点滴静注20mg(モガムリズマブ)
協和発酵キリン
適応:再発又は難治性のCCR4陽性の成人T細胞白血病リンパ腫 
用法・用量:通常、成人には、モガムリズマブ(遺伝子組換え)として、1回量 1mg/kgを1週間間隔で8回点滴静注する。
ミニリンメルトOD錠120μg・240μg(デスモプレシン)
フェリング・ファーマ
適応:尿浸透圧あるいは尿比重の低下に伴う夜尿症 
用法・用量:一日一回就寝前に120μgまたは240μgを一錠服用
関係がありそうなのはザーコリカプセルとビデュリオン皮下注ぐらいでしょうか。
ザーコリカプセルについては次の話も読んでみてください

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